April 8, 2011

CentOS5におけるDell Open Manage導入

Dellのハードウェア管理系ツールとしてOpenManageがDell社から提供されている。
数々の恩恵に与れるため是非とも導入したい。

RHELはサポート対象であるがCentOSは対象外であるため、小細工をする。
/etc/redhat-releaseを
Red Hat Enterprise Linux Server release 5.6 (Tikanga)
と書き換える。これでOpenManageのインストール時のチェックは回避できる。

次に、OpenManageを導入する。
公式を確認し最新のOpenManageを確認する。執筆時では、6.4が最新である。
レポジトリを導入し、OpenManage,FirmwareTools,最新ファームウェアまでをインストールする。
# wget -q -O - http://linux.dell.com/repo/hardware/OMSA_6.4/bootstrap.cgi | bash
# yum install srvadmin-all
# yum install dell_ft_install
# yum install $(bootstrap_firmware)
インストールが終わったら
# /opt/dell/srvadmin/sbin/srvadmin-services.sh start
# omreport chassis
でステータスが出れば導入は成功。使い方はmanを参照のこと

RHEL5.6におけるapcupsdを用いた APC SmartUPS1500 with AP9630 による電源保護

知人の会社のUPSをシリアル接続からネットワーク接続に変更したので
そのときの作業メモ。

AP9630は、ネットワーク経由でのUPSとの通信を可能とするオプションボードである。
まず、AP9630をUPSに導入する。UPSの電源を落とし(電源スイッチ長押しでDCも切る)、商用電源側・負荷側すべての電源ケーブルを抜く。背面のスロットのカバーを外し、AP9630を挿入し、ねじで固定する。

商用電源側の電源ケーブルを接続し、付属のシリアルケーブルを用いAP9630とノートPCを接続する。
9600bps, データビット 8, パリティ なし, ストップビット 1, フロー制御 なし
でシリアルポートを設定した後、UPSに電源を投入する。

起動後、ターミナルにプロンプトが出るのでID,PASSを入力しAP9630にログインする
(デフォルトではapc:apc)
# tcpip -i 192.168.1.100
# tcpip -g 192.168.1.254
# tcpip -s 255.255.255.0
# reboot
などと設定して、Etherケーブルを接続する。
apcupsdの導入は、rpmファイルを公式からDLしてきて
# yum install net-snmp net-snmp-libs
# rpm -ihv apcupsd-3.14.8-1.el5.x86_64.rpm
設定は、/etc/apcupsd/apcupsd.confを
UPSCABLE ether
UPSTYPE snmp
DEVICE 192.168.1.100:161:APC:public
と変更する。
# chkconfig apcupsd on
# service apcuspd start
# service apcupsd status
でUPSのステータスが表示されれば完了。

各種パラメータの設定はWebを参照のこと。

April 7, 2011

CentOS5.5からCentOS5.6へのUpgrade

待望のCentOS5.6が公開された!!リリースノート
ext4 正式サポート
仮想化API libvirt 0.8.2
Ethernet ブリッジファイアウォールebtables の追加
PHP5.3
と素敵な内容である。早急にupgradeしたい!
(追記:4/10現在、もはや下記のyumレポジトリをいじる操作は必要ない、読み飛ばしていただきたい)
しかし、まだyumレポジトリが切り替えられていない。
待ちきれないので設定ファイルを一時的にいじってUpgradeしてしまう。
# cd /etc/yum.repos.d/
# cp CentOS-Base.repo CentOS-Base.repo.orig
# sed -ie "s/\$releasever/5.6/g" CentOS-Base.repo 
# sed -ie "s/mirrorlist/#mirrorlist/g" CentOS-Base.repo
# sed -ie "s/#baseurl/baseurl/g" CentOS-Base.repo 
で5.6を参照するようになる。
(追記:4/10現在、必要なのは下記手順のみである)
ここからあとはクリティカル気味なのでscreen等をつかって接続が切れないように気をつける。
# yum clean all
# yum update glibc\*
# yum update yum\* rpm\* pyth\*
# yum clean all
# yum update mkinitrd nash
# yum update selinux\*
# yum update
# shutdown -r now
でUpgrade完了。時期を見てCentOS-Base.repo.origを書き戻す。
CentOS6もこの勢いで公開されると大変に素敵である。
CentOSチームを応援している。